ここでは6月3日に告示、6月10日投開票の東京都、中野区長選挙2018(中野区長選)の開票速報及び開票結果についてまとめています。
最新の情勢やNHKの出口調査情報や投票率、争点、当確予想、立候補者の経歴やプロフィール、公約比較なども交えてお届けしますので是非参考になさってくださいね。
今回の中野区長選の立候補者はいずれも無所属で、元都議の吉田康一郎氏(51)、現職区長の田中大輔氏(66)、元区職員の酒井直人氏(46)、元区議長の市川稔氏(63)の4名です。
有権者数は6月2日時点で27万8903人となっています。
候補者4名で争われる激しい選挙戦を制したのはどの候補者だったのか、見ていきましょう。
中野区長選挙2018|開票速報・開票結果・NHKの最新出口調査・当確情報・投票率
中野区長選挙2018の開票結果については開票速報やNHKなどによる最新の出口調査情報、当確情報が入り次第、随時下記の図を更新致します。
投票率 | 34.45% | ||||||
結果 | 得票数 | 氏名 | 年齢 | 性別 | 党派 | 新旧 | 主な肩書き |
14534 | 吉田 康一郎 | 51 | 男 | 無所属 | 新 | 団体役員、元都議 | |
27801 | 田中 大輔 | 66 | 男 | 無所属 | 現 | 中野区長 | |
当 | 36758 | 酒井 直人 | 46 | 男 | 無所属 | 新 | NPO法人理事、元中野区職員 |
12064 | 市川 稔 | 63 | 男 | 無所属 | 新 | 塾経営、元区議 |
なお、開票は投票日翌日の6月11日午前8時から中野区立中野体育館で開票されます。
大勢の判明はおそらく午前中には判明するのではないかと予想します。
【追記】
6/10の投票締切後にネット上では酒井直人氏が当選確実ではないかとの情報が上がっていますのでご紹介します。(あくまでも予想ですので悪しからず)
正式な情報は翌日の開票速報情報が入り次第更新致します。
https://twitter.com/rutaq_/status/1005766562836430849【追記ここまで】
以下は前回(2014年6月8日執行)の中野区長選挙の開票結果となります。
投票率は有権者数259862人に対して29.49%でした。
投票率 | 29.49% | ||||||
結果 | 得票数 | 氏名 | 年齢 | 性別 | 党派 | 新旧 | 主な肩書き |
当 | 30751 | 田中 大輔 | 62 | 男 | 無所属(自民、公明、みんな、維新推薦) | 現 | 中野区長 |
24189 | 喜治 賢次 | 53 | 男 | 無所属(民主、結い、生活者ネット推薦) | 新 | 公務員塾塾長 | |
19944 | 宮本 智 | 66 | 男 | 無所属(共産、新社会党推薦) | 新 | 弁護士 |
- [告示日]2014年6月1日
- [投票日]2014年6月8日
- [有権者数(人)]259862
- [投票率(%)]29.49
[執行理由]任期満了
[定数 / 候補者数] 1 / 3
中野区長選挙2018|争点や情勢、当確予想は
ここでは中野区長選挙2018の争点や情勢、当確予想についてご紹介致します。
中野区長選挙2018の争点
中野区長選挙2018における主な争点は以下の通りです。
- 中野サンプラザの立て直しの検討や広域的な街づくり
- 全国最低レベルの出生率向上のための子育て支援策や高齢者対策、防災対策
- 4期16年に及ぶ田中現区長の区政評価是非、刷新
各候補者の政策主張や公約は後述します。
中野区長選挙2018の情勢や当確予想
選挙戦がスタートしてからの情勢から当確予想をすると、まずいずれも新人候補者3名は田中区長の多選批判で一致。
そのうえで田中区長、市川氏、吉田氏の3氏で保守分裂の動きが高まっています。
こうなってくると野党統一候補の酒井氏が有利なのでは?との予想情報も出ています。
いずれにしても田中区長の多選批判から票が動くことは間違いなさそうです。
選挙戦らしい接戦となることも予想されます。
中野区長選挙2018|立候補者の政策(公約)比較やプロフィール、経歴
6月10日投票、11日開票の中野区長選挙。
立候補の名乗りを上げたのは、現職区長で5選を目指す田中大輔氏、元都議の吉田康一郎氏、元区職員の酒井直人氏、元区議会議長の市川稔氏の4名。
混戦を制し、区長の座に就くのはどの候補なのでしょうか?
それでは立候補者である田中氏、吉田氏、酒井氏、市川氏のプロフィールや政策をご紹介します。
田中 大輔(たなか だいすけ/現職区長)
- 名前:田中 大輔(タナカ ダイスケ)
- 現年齢:66歳
- 性別:男
- 党派:無所属(日本維新の会、自民党中野総支部、公明党中野総支部推薦)
- 肩書き:中野区長
- 学歴:北海道札幌北高校、中央大学文学部卒業、中央大学大学院経済学研究科(公共経済学専攻)修了
- 職歴:中野区職員、中野区長(4期)
田中大輔氏は、1951年11月13日に北海道小樽市で生まれます。
札幌北高校を経て、中央大学文学部に進学。
卒業後、中野区役所に入庁。健康課長、介護保険準備課長、行政改革課長などを歴任し、2001年12月に50歳で退職します。
翌年6月に行われた中野区長選に民主党、自由党、みんなの党の推薦を受けて出馬。5名の新人が立つ激戦を僅差で制し、初当選を飾ります。
2006年、2010年、2014年の選挙でも当選を重ね、4期20年にわたり区長を務めてきた田中氏。
区長の多選の弊害を批判し、2005年に制定された中野区自治基本条例に「区長任期を3期12年までとする」努力義務の条項を盛り込みます。
ところが、2014年に4選目指して出馬するのに際し、多選自粛の努力義務の条項を削除する条例改正案を議会に上程。賛成多数で可決され、物議を醸したことも。
そんな中、今回の選挙戦も田中氏は5選を目指し出馬を決意します。
>>スローガンは、「変わりつづける中野。変えてはならない原点。これまでの改革を、無にするな!GoOn!」
政策の柱と主な公約をご紹介します。
- 子育てサポートを強化
○家庭で子育て(0・1・2歳)する世帯に子育て応援券
○子ども宅食、子ども食堂、居場所提供事業を推進 - 地域支え合いで安心ケア
○すこやか福祉センターを8か所に増設 - 誰にもやさしいユニバーサルデザインのまち
○中野駅周辺をユニバーサルデザインと防災のモデルに - 未来を拓くまちづくり
○50年後も輝く「ニューサンプラザ」を整備
○西部新宿線の連続立体交差化、野方以西を事業化
なお、現在の田中区政では、争点の中野サンプラザは区役所とともに解体し、1万人規模のアリーナを核とする集客施設建設を計画しています。
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吉田 康一郎(よしだ こういちろう)
- 名前:吉田 康一郎(ヨシダ コウイチロウ)
- 現年齢:51歳
- 性別:男
- 党派:無所属
- 肩書き:団体役員
- 学歴:慶応義塾普通部、慶応義塾高校、慶応義塾大学経済学部卒業
- 職歴:経済団体連合会(現・日本経済団体連合会)事務局、衆議院議員中井洽政策秘書、東京都議会議員(2期)
吉田康一郎氏は、1967年5月28日に中野区で生まれます。
地元の小学校を卒業後、中学から大学まで慶應義塾で学んだ吉田氏。
慶応義塾大学経済学部を卒業後、経団連事務局に就職。
11年間にわたり地球環境問題、廃棄物問題、科学技術振興、中小企業振興、海外との経済協力などの幅広い業務に携わります。
そして当時自由党の衆議院議員だった鈴木淑夫氏に白羽の矢を立てられ、2001年に行われた東京都議選に自由党公認で世田谷区選挙区から出馬。14,557票を得るも涙を呑みます。
その後、衆議院議員だった中井洽氏の政策秘書として3年間政策立案にあたります。
2005年に行われた東京都議選に生まれ育った中野選挙区から民主党公認候補として出馬し、初当選。
2009年の選挙戦でも再選を果たします。
2012年に民主党を離党し、日本維新の会に入党します。
同年12月に行われた衆院選に東京7区から日本維新の会公認候補として出馬。しかし、民主党の長妻昭氏にダブルスコア以上の差をつけられ3位で落選。
2013年には再び東京都議選に中野選挙区から日本維新の会公認で出馬するも、涙を呑む結果に。
その後、2014年に次世代の党に入党。
2015年には「日本のこころを大切にする党」、2017年に「日本のこころ」に党名変更。
吉田氏は、日本のこころ衆議院東京都第七支部代表を務めていました。
このように紆余曲折の政歴をたどってきた吉田氏は、
「生まれ育った中野を良くしたい」
との思いから、今回の区長選への出馬を決意。
この選挙戦では「完全無所属しがらみなし!」を掲げ、政党の推薦などは受けていないそうです。
>>スローガンは「みんなの中野を住みやすく!」
政策の柱と主な公約は次のとおりです。
- もっと産みやすく!育てやすく!
中野区独自の育児手当 0歳児は月3万円、1歳・2歳は月1万円 - 地震・火災・水害から命を守る緑を!
中野の川沿いを全て都立公園に - 中野区じゅう!道と心のバリアフリー!
区内の全歩道をバリアフリーに - 幼老共生の中野を創る
育児施設、学校と高齢者施設の隣接と連携を進めます
争点の中野サンプラザ解体・アリーナ建設計画については、広域的なまちづくり計画を立て、中野サンプラザ建て替えする際には後継施設と分かるものにすべきだという考えを示しています。
酒井 直人(さかい なおと)
- 名前:酒井 直人(サカイ ナオト)
- 現年齢:46歳
- 性別:男
- 党派:無所属(立憲民主党、国民民主党、自由党、社民党推薦)
- 肩書き:NPO法人理事
- 学歴:岐阜県立多治見北高校、早稲田大学法学部卒業、早稲田大学大学院法学研究科(民事訴訟法専攻)修了
- 職歴:中野区職員、NPOストリートデザイン研究機構理事
酒井直人氏は、1971年10月14日に岐阜県で生まれます。
酒井氏が小学5年生のとき、高校教師の両親が離婚。
母親と弟との3人暮らしとなり、転校先の小学校でいじめにあったそうです。
その経験がきっかけとなり弁護士を志すようになった酒井氏は、多治見北高校を経て、早稲田大学法学部に進学。
卒業後は大学院に進み、法学研究科で民事訴訟法を専攻し、修了。
その後、中野区役所に入庁します。
議会事務局、財務会計システム担当、政策室副参事(広報担当)、地域包括ケア推進担当副参事を歴任。
議員報酬システム、議事録検索システムの導入、当時電子決裁率日本一とされた区役所の電子化、また中野区地域包括ケアシステム推進プランの策定などに携わります。
弁護士を目指していた酒井氏は、大学・大学院在学中から区役所に入った後も数年間、司法試験に挑戦するも、合格に至らなかったそうです。
その一方で、区役所での仕事が面白くなってきた酒井氏は、弁護士への夢をあきらめ、全力で仕事をするようになります。
そんな酒井氏は、
中野区を良くしていきたいという人がたくさんいらっしゃるのに、その力を中野区は活かしていない。
区の職員に対して区民の力を区政に活かしていくための育成がなされていない。
中野区をもっと良くしていくために誰かが立ち上がらなくてはならない。
という思いから、今回の区長選への挑戦を決意します。
>>スローガンは、「語ろう、明日の中野。~長期・トップダウンの区政から対話の力を活かす区政へ~」
- 多様な区民のくらしを支える
○一万人アリーナ計画の全面的な見直し
○多様性を認めあえるまちづくり
○形骸化した自治基本条例を区民参加で再生 - 中野を子育て先進区へ
○児童館、区立幼稚園保育園など区立施設の存続
○待機児童ゼロはもちろん質の向上も - 災害に備える貴重な緑を守る
○平和の森公園・哲学堂公園などの緑と広場を守る
○23区で唯一実施していない耐震補強助成の実施
争点の中野サンプラザ解体・アリーナ建設計画については、1万人アリーナ建設計画そのものを見直し、スポーツ用途ではなく現在同様に文化発信の拠点とするべきで、有識者による検証委員会を立ち上げる考えを示しています。
市川 稔(いちかわ みのる)
- 名前:市川 稔(イチカワ ミノル)
- 現年齢:63歳
- 性別:男
- 党派:無所属
- 肩書き:塾経営
- 学歴:区立中央中学校(現・中野中学校)、立教高校卒業、明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科・修士課程修了(青山ゼミ)
- 職歴:市川珠算教室(自営)、中野区議会議員(7期)
市川稔氏は、1955年2月20日に中野区で生まれます。
旧中央中学校(現・中野中学校)では、ハンドボール部に在籍。都大会で活躍し、スカウトがくるほどだったそうです。
その後、立教高校に進学。高校時代はサッカー部に在籍し、ゴールキーパーを務めます。
そして市川氏は、家業の市川珠算教室に。現在も室長を務めています。
また、父親が自民党の都議を務めていた市川氏は、父親の秘書を経て、1991年の中野区議選に自民党公認で出馬し、初当選。以後、7期連続当選を果たします。
2007年には第51代区議会議長に就任します。
議長就任後、明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科に入学。青山ゼミで研鑽を重ね、修士課程を修了します。
そんな市川氏は、現田中区政を
「多選で硬直化している」
と批判し、今回の区長選への出馬を表明。
5月には自民党を離党しています。
>>スローガンは、「なかのdeチャレンジ!」
「市川みのるがチャレンジする区民との約束30項目」と題する政策の柱と主な公約は次のとおりです。
- みのるチャレンジ1 「サンプラザ」解体見直し!残すぞ活かすぞサンプラザ!!
○無いものねだりからあるもの探しの行政にチェンジ
○サンプラザ解体見直し。「なかの」の文化交流拠点として「サンプラザ」を活用 - みのるチャレンジ2 「なかの」子育て・教育大改革!みんなで子育て、受けたくなる教育なかののまち!!
○児童館廃止を見直し、従来の児童館機能に加え子ども総合相談窓口を設置するとともに地域の子育て支援活動拠点の機能を強化
○学校再編・改築計画を大幅に見直すとともに、区内に小中一貫校を新設 - みのるチャレンジ3 「なかの」まちづくり新時代宣言!みんなで残す新しいなかの!!
○「チャレンジするまち、できるまち」を実現し
○区内南北のぜい弱な交通網を強化するためにコミュニティバスを復活
○平和の森公園の第2期整備工事を白紙撤回し、300mトラック建設は中止。ランニングコースと芝生広場を残し、記念植樹会を実施
○哲学堂公園の学習展示施設の建設を中止し、児童遊園を残します - みのるチャレンジ4 行政改革断行!誰もが参加できる「なかの」のために副区長には女性を起用!!
○女性副区長起用で子育てや教育だけでなくすべての行政運営に女性の目線を取り入れます
○なかの未来会議を設置し行政と地域、商工業者等との連携を深め、次世代へ豊かななかのを引き継ぐ基本計画を策定します
争点の中野サンプラザ解体・アリーナ建設計画については、現計画を撤回してサンプラザを残し、区役所と一体に整備して文化芸術の交流拠点として活用する考えを示しています。