高知市長選挙の開票結果速報2019 情勢予想と出口調査・立候補者の公約は?

▼確定済みの開票結果を追記しました▼

任期満了につき高知県高知市長選挙が2019年11月24日に投開票となります。

こちらの記事では高知市長選挙2019の開票速報と開票結果(当選者・落選者)、立候補者の経歴プロフィールや選挙情勢、公約マニフェスト(政策)、当選予想などについてご紹介しています。

2019年高知市長選挙の立候補者はいずれも無所属で5選目当選を目指す現職市長の岡崎誠也氏(66)と、いずれも新人で元県議の久保博道氏(65)、元市議の浜口卓也氏(39)、元市議の岡田泰司氏(69)、飲食業の中島康治氏(41)の5名となりました。

 

また、同日投開票となる高知県知事選挙については以下記事をご確認ください。

https://www.marumie.jp/kochikenchiji-senkyo2019/

こちらでは候補者乱立となった2019年の高知市長選挙についてまとめていきます。

目次

高知市長選挙2019年の開票結果速報や投票率・当確出口調査

結果 得票数 氏名 年齢 性別 党派 新旧 主な肩書き
55328 岡崎 誠也 66 無所属 高知市長
30865 久保 博道 65 無所属 無職、元県議
15107 浜口 卓也 39 無所属 株式会社ハマグチインターナショナル代表取締役、元市議
13468 岡田 泰司 69 無所属 無職、元市議
2833 中島 康治 41 無所属 飲食業
  • 告示日:2019年11月17日
  • 投票日:2019年11月24日
  • 定数 / 候補者数:1 / 5
  • 執行理由:任期満了
  • 有権者数:277,507(男性127,480人・女性150,027人)※11月16日時点
  • 投票率:43.4%
  • 開票日時:即日開票で午後9時30分から
  • 開票場所:県立県民体育館

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高知市長選挙2019年の立候補者の公約(政策)やプロフィール

続いて、高知市長選挙2019に立候補した候補者の経歴プロフィールや主な公約、政策主張について見ていきます。

岡崎 誠也(おかざき せいや)の経歴やプロフィール

  • 名前:岡崎 誠也(おかざき せいや)
  • 現年齢:66歳
  • 性別:男性
  • 党派:無所属(国民・社民・立憲県連推薦)
  • 肩書き:高知市長(現職)
  • 学歴:高知学芸高等学校、青山学院大学経済学部卒業
  • 職歴:高知市役所職員、高知市長(4期)

青山学院大学卒業後、高知市役所に入庁し財政課長、勧業振興部副部長などを歴任。2003年の高知市長選挙に無所属(民主、社民推薦、公明県本部支持)で立候補し初当選。

2期目以降は自民党を含む与野党相乗り候補となり4期連続当選。5期目を目指し立候補した。

[box01 title=”主な公約・政策主張”]

岡崎氏は、行財政改革や津波対策、市庁舎の建て替えや子育て支援などの4期16年の市政実績をアピールした上で、まだやらなければならないことが多くあると「暮らしを元気に豊かに変える5つのビジョン」と題した以下の公約を掲げています。

1.災害に強く命をつなぐ「あんしん」の高知市

  • 三重防護による浦戸湾の地震・津波対策(国・県事業)
  • 長期浸水域の住民避難対策
  • 上下水道の耐震整備
  • 住宅の耐震化促進

2.交通と社会環境を整備する「あんぜん」な高知市

  • 新庁舎の整備
  • 消防署所の再編
  • 旭駅周辺市街地整備事業の推進
  • 安全な交通ネットワークの確保
  • 要介護認定者世帯へのふれあい収集

3.子どもと高齢者・障がい者の健康を支援する「すこやか」な高知市

  • 子育て支援と学校教育の充実
  • 高齢者支援の充実
  • 障がい者支援の充実
  • 子どものアレルギー疾患への支援
  • 生活困窮者への支援
  • 市民の健康づくりの推進

4.観光とまちの活性化を図る「にぎわい」の高知市

  • 中心市街地の活性とイベントの発信強化
  • インバウンド観光の強化推進
  • 商工業の振興
  • 農林漁業の振興

5.地域社会と市民生活のうるおいを「共につくる」高知市

  • 地域共生社会づくりへの取り組み
  • 移住・定住への案内・促進
  • 広域都市圏連携の推進
  • 市民交流市場定期的開催
  • オーテビア・マルシェ(市)の推進

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久保 博道(くぼ ひろみち)の経歴やプロフィール

  • 名前:久保 博道(くぼ ひろみち)
  • 現年齢:65歳
  • 性別:男性
  • 党派:無所属
  • 肩書き:元高知県議
  • 学歴:土佐高等学校、東京都立大学(現首都大学東京)工学部卒業
  • 職歴:高知県職員、高知県議(1期)

東京都立大学卒業後、高知県庁に入庁し、土木部道路課長、観光振興部長などを歴任。2015年の高知県議会議員選挙に無所属(自民党推薦)で立候補し初当選、その後自民党に入党。

2019年高知県議選への再出馬を見送り今回高知市長選挙に立候補した。

[box01 title=”主な公約・政策主張”]

久保氏は、「多選の弊害から市のもつ潜在能力が生かされていない」と現市政を批判した上で、「高知市の未来八策」と第する以下の公約を掲げています。

一策 「チーム高知市役所」の実現

  • 前例にとらわれない柔軟な人事異動
  • 職員満足度調査の実施
  • 全職員の参加による市役所の「経営理念」や「基本方針」の作成

二策 高齢者の福祉

  • 管理栄養士や保健師が百歳体操の場を訪問して介護予防と保健事業を一体化
  • 特定健診の受診率向上
  • 在宅歯科医療の推進
  • 障害者相談センターを拠点に相談・支援を強化

三策 子育て支援

  • 中学生までの医療費無料化
  • 3~5歳時の副食(おかず)費の無料化
  • 乳幼児健診の受診率向上
  • 発達障害児の支援充実
  • ファミリーサポートセンターの普及促進や延長保育、一時預かりなどの充実

四策 教育の力

  • 指導主事の増や学校への訪問指導の充実による学力向上
  • 子どもの体力向上
  • 校内支援会対策チームによる不登校の予防
  • 校則で児童生徒に通学時のヘルメット着用を促す

五策 産業の振興

  • 高知市版の「産業振興計画」の策定
  • 市街化調整区域内の「開発のあり方」を議論
  • スポーツ振興条例の制定
  • よさこいの振興に向けた「よさこい会館」の建設を検討
  • 温泉開発や空き店舗の活用支援などによる中心商店街や周辺商店街の活性化
  • 民間活力を導入した桂浜みやげ物店等の再開発

六策 南海トラフ地震対策

  • 浦戸湾「三重防護」の早期整備
  • 長期浸水区域などでの避難所の確保
  • 南海トラフ地震時の救助や救出に向けた実効性のある計画の策定

七策 構造的な高知市の財政再建

  • 国、県の交付金や補助事業の積極活用
  • 国への政策提言で有利な制度の創設や予算の獲得
  • 産業振興による市税の増加
  • 教育の力によって貧困を断ち切り、扶助費を減少

八策 常に開かれた市政の運営

  • 西敷地は民活白紙の再議論、そして当面は芝生広場の整備
  • 小学校区ごとに市長と住民が対話する「車座談義」の開催
  • 市議会各派との「車座談義」
  • 春野、土佐山、鏡の各地域振興課の強化

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浜口 卓也(はまぐち たくや)の経歴やプロフィール

  • 名前:浜口 卓也(はまぐち たくや)
  • 現年齢:39歳
  • 性別:男性
  • 党派:無所属
  • 肩書き:株式会社ハマグチインターナショナル代表取締役、元市議
  • 学歴:高知学芸高等学校、早稲田第二文学部文学言語専修卒業
  • 職歴:衆議院議員秘書、高知市議会議員(2期)

早稲田大学卒業後、中谷元衆議院議員秘書などを経て2011年の高知市議会議員選挙に無所属で出馬し初当選。

その後、自民党公認を得て市議会議員を2期務める。2019年市議会議委員選挙への再出馬を見送り今回高知市長選挙に立候補した。

[box01 title=”主な公約・政策主張”]

浜口氏は、市議8年の経験から「特別支援教育など、必要なものに予算が使われていない。今の市政では、将来ある若者に高知に残ってくれと言えない」と現市政を批判し、「市政のよどみをはらいたい」と以下の公約を掲げています。

1.経済~経世済民の基本理念に立ち返る

本来、「経世済民」は人々の暮らしを救うという意味です。経済を豊かにすることは、高知市、高知市民の暮らしを豊かにすること、これに尽きます。

2.行政改革~全部見直します

国から言われたことでも、高知市の現状に合わないものは必要ないという姿勢も大切です。本当に税金でやる必要があるものをより分け、行政コストを出来るだけ抑え、市民の方々の税負担を軽減していきます。

3.子育て・教育~可能性は財産そのもの

社会の根底を支えるもの、それが子育てであり教育です。心技体、いかに能力を伸ばし社会の中でやりがいを持って行き続けられるか、現在の教育制度の枠組みを超えて、可能性を最大限発揮できる環境を整え、全世代が多様性を持って学び合える街にします。

4.ユニバーサルデザイン~快適な暮らしはみんなのもの

どのようおな立場の人々も快適に暮らすことのできる社会の実現を目指します。少しの段差や、公共交通のあり方など、見方を変えると様々なおとに気がつきます。日々自然と暮らす中に安全が含まれていることが理想です。

5.都市設計・防災~都市の構造自体を見直す

都市のグランドデザインが人々に与える影響は大きく、防災にも深く関わります。高知市の置かれた立地条件においてどのような都市デザインが最も高い価値を生み出すのかを長期的ビジョンで考えます。

6.文化・スポーツ~すべての原点、私たちの街

現在高知市と呼ばれているこの場所も太古の昔から独特の風土や人々の暮らしがありました。その源流から導き出されるものこと政治の原点となるべきものです。もともとあるものから現代に派生させていけば、根の深く広く張った文化の大木が育つものと思います。

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https://www.marumie.jp/kochikenchiji-senkyo2019/

岡田 泰司(おかだ やすし)の経歴やプロフィール

  • 名前:岡田 泰司(おかだ やすし)
  • 現年齢:69歳
  • 性別:男性
  • 党派:無所属(共産党推薦)
  • 肩書き:元市議
  • 学歴:高知市立高知商業高等学校卒業
  • 職歴:銀行員、会社経営、高知市議会議員(5期)

高知商業高等学校卒業後、協和銀行に勤務。その後、父親と米屋を開業し、保険代理店を営む。1999年の高知市議会議員選挙に共産党公認で立候補し初当選。以降連続5期務める。

2019年高知市議会議員選挙での再選を見送り今回高知市長選挙に立候補した。

[box01 title=”主な公約・政策主張”]

岡田氏は、「現市政のゆがみを正したい」「住民が主人公のまちづくりをし、豊かな文化の薫る高知市政をつくりたい」と意気込み、また国政の安倍自民党政治との対決も主張しつつ以下の公約を掲げています。

  • 安倍自民党政治の市政への持込みと対決し、市民の暮らしを守ります
  • 中学生の医療費無料化、国保料の多子世帯の減免制度の実施
  • 水道・下水道の減免制度の創設
  • 介護保険料の負担軽減
  • 住宅リフォーム助成の復活。生活密着の公共工事で、仕事づくり
  • 体育館への空調設置。避難所の改善
  • オーテピア西敷地は、緑の広場に
  • 大型事業の抑制、ムダ排除で財源確保

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中島 康治(なかじま やすはる)の経歴やプロフィール

  • 名前:中島 康治(なかじま やすはる
  • 現年齢:41歳
  • 性別:男性
  • 党派:無所属
  • 肩書き:飲食業
  • 学歴:徳島文理大学家政学部卒業
  • 職歴:飲食店経営

徳島文理大学卒業後、飲食店経営などを行ってきた。2019年4月の高知市議会議員選挙に無所属で立候補するも落選した。

[box01 title=”主な公約・政策主張”]

中島氏は、現市政の多選を批判し以下の公約を掲げています。

選挙・投票率

  • 投票に行けば高知市内で使える千円分の商品券を配布
  • 小、中、高校での選挙教育

経済

  • 財政再建ではなく財政出動
  • 日本の若者の所得と雇用を守る
  • 若者の所得水準を引き上げ
  • 婚姻率と出生数の増加を図る

教育

  • 美しい日本語教育
  • 中央官庁などからの人材招聘(しょうへい)
  • 教員の指導力、授業力を鍛える機関の再構築
  • 少人数学級編成の実現

福祉

  • 日本国籍を有する介護士の人材確保
  • 市から介護士や保育士本人への補助金
  • 母子手帳の電子化

農業振興

  • 日本古来の種子の保存と確保
  • 発がん性の疑いがある農薬禁止
  • 遺伝子組み換え種子の禁止
  • 機械化に補助金を出して生産性を向上

震災・防災

  • 南海トラフ地震を特需と捉え長期的に莫大な予算を措置
  • 高知市を「地震津波対策特区」に
  • 電線地中化
  • 市長の給料や市議の報酬を引き下げて公共事業に投資

都市設計

  • 白タクと民泊を条例で禁止
  • 水道事業の民営化禁止
  • 路面電車廃止に向けた議論
  • 高知―岡山間の新幹線早期着工
  • 「西敷地」は地下を核シェルターとし、地上は当面広場に

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高知市長選挙2019年の情勢や争点・当選予想など

高知市の岡崎市政は、2007年、2011年、2015年と3回連続で共産党を除く与野党が岡崎市長に相乗りし無風選挙となるなど、政治基盤が安定していました。

ところが、岡崎市政4期目になってオーテピア西敷地活用事業が批判を浴び白紙撤回されるなど岡崎氏の行政手腕が疑問視される案件が複数発生したことから、自民党が岡崎与党から離脱する事態となり状況が一変しています。

 

ただ、西敷地問題で岡崎市政を批判していた元自民党市議の浜口氏に加え元自民党県議の久保氏が立候補する保守分裂となったため、自民党は公明党とともに自主投票とせざるを得ない状況に陥りました。

さらに、元共産党市議の岡田氏、飲食店経営の中島氏も立候補したため、立候補者が合わせて5名という珍しい状況となっています。

 

以上のような選挙構図となった今回の市長選挙、支持基盤が一部瓦解し、かつてない厳しい選挙となってはいるものの、それでも最有力なのは現職の岡崎市長であり、岡崎氏を軸に選挙戦が展開されていくでしょう。

なぜならば、他候補と比べ圧倒的知名度を持ち、さらに、一部瓦解したとはいえ他候補に比べて圧倒的に強い組織基盤を持っているからです。

たとえば、岡崎陣営は、連合高知、JA高知市、県医師連盟、県建設業協会など大きな組織や、自主投票となった複数の自民党県議や多くの自民党市議からも支持を得ているのです。

 

ただ、今回5期目であることによる多選批判や、支持表明済の各団体内を固めきれずに他候補支持に流れるリスクなど不安要素がいくつもあるのは確かでしょう。

また、最近の高知市長選挙は与野党相乗りで投票率が極めて低かった(前回28%台)ため、強い組織力を背景に岡崎氏は圧勝を続けたわけですが、今回は県知事選と同日選挙のため投票率が上昇する可能性があるかと思われます。

 

したがって、無党派層、浮動票の投票行動によっては、前回までとまったく違う景色の結果となる可能性も十分にあるのです。

次に、久保氏ですが、久保氏は高知県職員として培った土木・観光分野の人脈をフル稼働させ建設会社、旅館業などの関係者を中心に活動し、政治資金パーティーにも1000名規模を集めるなど勢いはあります。

自身が立候補したことにより、自民党・公明党が他候補への推薦を見送ることにも成功しており、他候補から着々と票を奪っているのは確かです。

 

ただ、自公から自身への推薦や大規模組織からの推薦を得られたわけではなく基礎票に乏しく浮動票頼みの側面があるなか、知名度がさほど高くないという状況下で、短い選挙戦でどれほど有権者に浸透させられるのかが課題でしょう。

 

そして、浜口氏。

浜口氏は市議会での西敷地問題での追及で存在感を増した候補ですが、一時期共産党が浜口氏の推薦を検討したことがあるなど、保守系候補としてはやや急進的すぎるきらいがあり、この点を有権者がどのように受け取るのかは未知数でしょう。

いずれにしても組織票は少なく浮動票頼みですが、主張がやや過激であるがゆえに大きく化ける可能性も秘めています。

 

次に岡田氏ですが、岡田氏は共産党系候補のため一定程度の基礎票獲得は確実ですが、無党派層から票を集められるかが課題となるでしょう。

また、組織に頼らない中島氏がどのぐらいの票を獲得できるのかにも注目したいところです。

 

近年無風状態が続いてきた高知市長選挙ですが、今回は状況が大きく異なっており波乱がおきる可能性もあり得ます。

開票日まで注目してまいりましょう。

参考:2015年の高知市長選挙の開票結果や投票率

結果 得票数 氏名 年齢 性別 党派 新旧 主な肩書き
60520 岡崎 誠也 62 無所属 高知市長
18011 森 敦子 61 無所属 無職
告示日:2015年11月8日
投票日:2015年11月15日
定数 / 候補者数:1 / 2
執行理由:任期満了
有権者数:273,815人
投票率:28.93%
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