第7回講座は今日的課題である、「千葉県経済の現状と課題」をテーマに、額賀信・ちばぎん総合研究所取締役社長と、水野俊夫・千葉県中小企業家同友会政策委員長(野水鋼業株式会社代表取締役)のお二人から講義を受けました。

 額賀講師は、冒頭、「活性化が」叫ばれているが、「なぜ活性化なのか」として、経済においては、「雇用(仕事)と所得(お金)が持続的に維持されること」であり、高度成長時代の「公共投資と企業誘致」ではやっていけない時代になっていることを強調しました。
そして、額賀講師は、「人口減少」傾向が拡大していく現状の中で、「働く人が減り」「お客が減る」―「人手不足、消費者不足」が起きており、中でも「消費者不足」は深刻な問題であることを繰り返し強調しました。
さらに、「人口減少」はさらに続くと述べるとともに、「人の来る地域としての観光」について、先進国ほど雇用と所得をもたらす「観光」の牽引力が高く、観光が最大の産業になっていると訴えました。
また、千葉県の観光について、全国的みても善戦しているとして、夏休みと冬休みに観光客が多く、宿泊も1泊から2泊が多く、現状は「日帰り観光日本一」の「観光大県」だとして、今後は「夏冬関係なく」人が訪れるようにすることが課題だと指摘しました。
最後に、人の来る地域にするためにはかっての「鉄は国家なりから、観光は地域なり」を合言葉に、行政は、作文から行動へー「視察をやめて商売(行動)をしてほしい」と、述べるとともに、千葉市の「世界最大の貝塚」加曾利貝塚に見られるように、縄文時代から「自然と共生をしてきた千葉県」の特色を最大限に生かし「自然と人にやさしい千葉県」をもっともっとアピールしてほしいと訴えました。

 野水講師は冒頭、「中小企業の経営の安定と経営環境の改善」を願って中小企業同友会が生まれ、全国47支部(41077会員)、県内15支部(1067会員)で、「本音で語り合い、学びあい、助け合う場」として活動をしていることを報告したあと、
「中小企業を取り巻く環境」は予断を許さない状況が続いていることを強調しました。
とりわけ、少子高齢化の進む中、一層のグローバル化の加速、さらなる情報化(IT化)の流れなど、大きな構造転換が進む中での的確な舵取りが迫られていることが強く訴えられました。
また、県内企業の99%を中小企業が占め、民間企業に働く人の80%の雇用を守っている現状の中で、千葉県が全国に先立って昨年3月「千葉県中小企業の振興に関する条例」を制定したことなど、「中小企業の役割重視」の動きも出てきていると述べるとともに、現在、国に対して一日も早い「中小企業憲章の制定」を働きかけていることを強調しました。
最後に、中小企業が①千葉県の経済発展の基盤②多様な雇用の場の提供③地域住民の生活を支え、町づくりを担うーという役割をはたしている事を強調しながら、「創業及び再生支援」「情報技術の利活用の促進」「資金調達の円滑化」「人材確保、人材育成」―など、12項目の「中小企業の活性化に向けたとりくみ」が進められていることを報告し、「中小企業は地域に根を張った植物」であると訴えました。