第5回講座は「現在の教育課題について」をテーマに、明石要一・千葉大学教育学部教授から、「教育で千葉を変える」と題して講義を受けました。  明石教授は、冒頭、社会の変動に伴い「教育環境」「地域社会」「子を持つ親」「子ども自身」も大きく変わってきているとして、現在の日本の教育状況について、具体例を出しながら問題点を指摘しました。
  まず、明石教授は、今年から「大学全入時代に突入」したことを指摘するとともに、「教育に手間ひまがかかる時代になってきた」ことを強調しました。そして、共通一次世代 (48歳以下)の親の世代が「学校文化を尊敬しなくなったこと」を指摘し、親が変わってきていることを強調しました。次に、「間食が増え食生活の乱れ」「塾や習い事に忙しい子供」「仲間と付き合わない子供」など、「体力が弱く、人間関係能力が衰退」していることなど、子供も大きく変わっていることを強調しました。

  そして、現状の解決策として8項目を提案しました。
①子供の意欲 (やる気)を育てること
②子供の生活リズムを回復させること
③通学合宿・放課後プラン・山村留学で子供の生きる力を育てること
④子供の人間像は「シュートを打つ人間」になること
⑤学校制度を「小中一貫教育」の推進に
⑥教育計画を立案できる指導主事の育成など、教育の地方分権化の推進
⑦千葉を知り、千葉を好きになり、千葉をよくする子供の育成
⑧子供に自尊感情をもたせること

最後に、参加者の質問に答えて「経済格差」について、 「学力格差・体力格差・栄養格差は家庭と放課後の子供の生活から生まれる」として、「体験量」の「差」が格差を生むことを強調し、学校、地域、家庭はこれらのことを視野に入れ、格差是正に取り組む必要があることを訴えました。

  また、講座の前段に2月に実施した、「教育現場視察」 (①習志野市コミュニティ・スクール②千葉市「適応指導教室」など)の報告が行われました。