イージス艦衝突事故で勝浦市役所、漁業協同組合視察  『次の内閣』外務防衛部門

 

 民主党外務防衛部門は21日午後、海上自衛隊イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故に対する現場の状況を調査するため、浅尾慶一郎ネクスト防衛大臣、山口壮ネクスト防衛副大臣、加賀谷健、牧山ひろえ両参議院議員が千葉県の勝浦市役所と川津港を視察。藤平輝夫勝浦市長ならびに外記(ゲキ)栄太郎新勝浦市漁協組合長をそれぞれ訪問し、事故の状況や政府に対する原因究明と説明責任などについて意見交換を行った。

 まず、浅尾ネクスト防衛大臣をはじめとする調査団は、勝浦市役所に向い、藤平市長と面談。市長は今回の事故について、「何と言っていいかわからない。2人の命が危機にさらされていることは大変な問題である。政府には徹底的な原因究明と責任の所在を明らかにし、国民の前で理解できるような説明をし、責任をとってもらいたい」と厳しい口調で語った。

 浅尾ネクスト防衛相は、「事故に関するヒアリングを防衛省と海上保安庁から受けたが、こちらから説明を求めないと、詳しい情報を全く言って来ない。我々も原因を徹底究明すると同時に、政府には市民に対して目に見える形で責任をとるように求めていく。これは今後の安全保障の根幹にかかわる問題である」と防衛省の隠ぺい体質に対して強く批判した。

 さらに藤平市長は、「福田総理は国民に目を向けて政治を行わなければならない。国民の命の重さを本当に考えていなかったのかと思う。また海上自衛隊の隠ぺい体質は根が深く、しっかりと直してもらわなければならないし、そうでなければ今の与党に対する信頼感は全くない」と国民の生命と財産を守るべき立場である政府や防衛省の国民を顧みない対応に唇を震わせ、不信感をあらわにした。

 山口壮ネクスト防衛副大臣は市長に対して、「安全保障委員会でこれらの問題の質問を行う」と、徹底的に追及することを約束した。

 続いて調査団は川津港を訪れ、外記組合長と面談を行った浅尾ネクスト防衛相はまず、「一刻も早くお二人が発見されることを願う」と述べるとともに、漁協への視察の主な理由として、国会の場で今回の事故について皆さんの意見や要望を吸い上げ、地元の声として届けていくとの趣旨を説明。

 外記組合長は、「防衛省からの情報だけが一方的にマスコミに流れるだけで、まだ何か情報を隠しているように思える。どうして事故が起こったのか、何が本当なのか、我々同僚船の情報を含めて明らかにしてもらいたい」と、浅尾ネクスト防衛相に対して強く訴えた。

 山口ネクスト防衛副相は、「国会の場で皆さんの意見をポイントに追及し、皆さんが安心して航行・操業ができるように取り組む」と応えた。

 最後に浅尾ネクスト防衛相は記者団の前で市長および漁協組合長との面談の内容についての質問に対し、「今回の事故は当然あってはならない事故である。我々は原因の徹底究明を行い、防衛省側に責任があれば、国民の目に見える形で責任を取ってもらい、またそのように行動すると申し上げた」と、毅然たる態度で事故真相究明に臨む考えを示した。



菅代表代行ら、東京湾アクアライン・連絡道視察 集中審議で追及の構え

 

  菅直人代表代行(道路特定財源・暫定税率問題対策本部長)は20日午後、東京湾アクアライン連絡道「海ほたる」を視察した。津村啓介、森本哲生両衆議院議員が同行した。

  一行は「海ほたる」展望デッキで施設の概要を視察した後、技術資料館「うみめがね」でアクアライン建設工事などに関する資料を確認、道路を管理する東日本高速道路株式会社から説明を受けた。

  菅代表代行は終了後、記者団に、21日、道路特定財源について開かれる衆院予算委員会集中審議で、民主党・無所属クラブの最初に質問に立つ予定であることから、「非常に不合理な道路建設の具体例」として視察を実施したと表明。

  建設から約10年、約1兆4000億円が投じられた総工費やその償還問題、利用予測などについて公団や国土交通省が政策の誤りや実態をきちんと認め、今後の反省として役立てるべきだという見解を語った。

  「誰一人責任をとろうとしない。ツケは納税者、道路利用者に回る」と指摘した上、「道路造りのルールがおかしい。ルールを根本から変えることを提案していきたい」と明日21日の議論において政府与党を追及する構えを示した。


2008年2月19日


イージス艦衝突事故について(談話)

民主党『次の内閣』ネクスト防衛大臣
浅尾 慶一郎

 本日午前4時7分頃、千葉県野島崎沖で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」が衝突した。まずは現在、行方不明となっている漁船の乗組員の人命救助が必須であり、捜索活動に全力を尽くさなければならない。衝突事故を起こしたイージス艦は昨年3月に就役したばかりであり、日米間で進められているミサイル防衛(MD)の中核的な役割を担うことも期待されている。国民を守るための最新鋭鑑が、このような事故を引き起こしたことは極めて問題である。高性能レーダーを備えているにもかかわらず、民間船舶との衝突を避けられなかったのはなぜか。防衛省に猛省を促すとともに、まずは徹底的に原因究明を行い、安全管理・再発防止策を講じるべきである。

以 上